まず、Proxomitron の動作を知るために、簡単なテキストの置換からやってみましょう。
Proxomitron の動作の基本は「マッチ」と「置換」です。
マッチと置換は順繰りにステップを踏むもので、マッチを終えた後に置換します。
テキストエディタの置換機能を思い浮かべてもらえると、解りやすいでしょう。
次の記述をご覧下さい。
WebページサンプルIt is a test. I love test. The test is wonderful!
よっぽど、テストが好きな人なんでしょうね。
ここは、少し悪戯してみましょう。
"test" を "Proxomitron" に置換する事を試みます。
成功すれば、彼(彼女) はProxomitronが大好きになっているはずです^^;
以下のステップを踏んで下さい。
次に、以下のように入力欄を埋めてください。
本番に行く前に、テストしてみましょう。
置換されたら、テスト成功です。
次は、実際にWebページ上の文字列を置換してみましょう。
これで作成したフィルタが Proxomitron に反映されました。
現在閲覧しているこのページをブラウザで更新して下さい。
ちゃんと置換されましたか?
もし、置換されなかったら、一度ブラウザを終了し、ブラウザのキャッシュをクリアすることを試みて下さい。
ブラウザは古いページであるキャッシュからページを読み込む事があり、それが作成したフィルタが反映されない一因となっています。
Proxomitronは作成したフィルタをエクスポートして、誰もが取り込めるテキストフォーマットに変換する事が出来ます。
せっかく作ったのですから、先程作成したフィルタをテキストに残してみましょう。
[Webページフィルタ] のウインドウ上の "test to Proxomitron" の項目を [右クリック -> フィルタをクリップボードへエクスポート] して下さい。
テキストエディタを起動し、クリップボードに保存されたテキストを ペースト(貼り付け) します。
すると、以下のようなテキストが貼り付けられます。
[Patterns] Name = "test to Proxomitron" Active = TRUE Limit = 256 Match = "test" Replace = "Proxomitron"
この時、貼り付けられたテキスト内に Active = TRUE という文字列があることを確認して下さい。
Active はアクティブ/非アクティブのフラグを示す項目で、アクティブなときには Active = TRUE と書かれています。
これが Active = FALSE だと、フィルタをインポートした時に、フィルタが無効化された状態で取り込まれてしまいます。
せっかく、取り込んでもフィルタが無効化されていては悲しいですからね。
エクスポートした後に、Active = TRUE を確認するように心がけて下さい。
※1 Active = FALSE だった場合は、[Webページフィルタ] のウインドウ上で該当フィルタの左のチェックボックスにチェックを入れて、エクスポートすればOKです。
※2 当たり前ですが、[ヘッダフィルタ] 上でもエクスポートできます。
インポートはエクスポートとは逆に、「フィルタの内容をエクスポートしたテキスト」をProxomitronに取り込む事です。
フィルタのインポートは非常に簡単。
エクスポートされたテキストをコピーし、[Webページフィルタ] or [ヘッダフィルタ] 上の好きな部分で [右クリック -> フィルタをクリップボードからインポート] で出来ます。
Proxomitronは同じフィルタ名が複数存在することを許容しますが、紛らわしいので出来るだけ既存のフィルタ名と重ならないようにした方が良いでしょう。
Proxomitronのフィルタ情報は ****.cfg というファイルに蓄えられています。
cfg はいくつも持てますが、起動時のデフォルトは default.cfg ですので、これが基本となります。
フィルタをProxomitronに取り込むときには default.cfg に保存するわけですが、保存はユーザーが手動で保存した時だけに実行されるという点に注意が必要です。
保存を実行せずに、何らかのアクシデントで Proxomitron が強制終了してしまうと、せっかく作ったフィルタが消えてしまうんですね。
そういう事態を防ぐために、フィルタを作成した後、すぐにcfgに保存する癖をつけておくと良いでしょう。
設定を保存するには、[ファイル -> デフォルトの設定に保存] です。
自作のフィルタはあなただけのものですから、忘れないように注意して下さいね。